107-28 A 化学工場で、トルエンを取り扱っている複数の社員が急に頭痛やめまいを訴えたため、臨時職場巡視を実施した。

107-28 A 化学工場で、トルエンを取り扱っている複数の社員が急に頭痛やめまいを訴えたため、臨時職場巡視を実施した。その結果、トルエンによる中毒症状が出現していたことが判明し、原因は防護具の着用が不適切なことだった。健康障害の再発防止策で最も効果的なのはどれか。

1.救急用具の変更

2.職場環境測定回数の増加

3.社内広報を活用した情報発信

4.特殊健康診断実施回数の増加

5.有機溶剤を取り扱う社員に対する研修

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107-28 A 化学工場で、トルエンを取り扱っている複数の社員が急に頭痛やめまいを訴えたため、臨時職場巡視を実施した。その結果、トルエンによる中毒症状が出現していたことが判明し、原因は防護具の着用が不適切なことだった。健康障害の再発防止策で最も効果的なのはどれか。

✖ 1.救急用具の変更

今回のトラブルの原因は使用している救急用具によるものではないため誤り。

✖ 2.職場環境測定回数の増加

今回のトラブルの原因は、防護具の着用が不適切であったことであることから「職場環境測定回数の増加」は再発防止策として効果的とは言えないため誤り。

✖ 3.社内広報を活用した情報発信

一定の効果は見込めるが、情報発信の内容によるためこの一文からは最も適切とは判断できない。

✖ 4.特殊健康診断実施回数の増加

特殊健康診断とは、有害物質を取り扱う方やリスクの高い作業を行う方に対する健康診断です。作業及び作業環境と特殊健康診断結果との関連を検討することで、作業による健康障害を未然に防ぐことを目的として実施されるものです。個人診断の意味合いの大きい一般健康診断に比べ、特殊健康診断は “職場診断” の意味合いが大きいといえます。-一般財団法人京浜保健衛生協会「法令に基づく特殊健康診断」より引用.2021年10月19日閲覧.

単に特殊健康診断実施回数を増やしたとしても、今回のトラブルの再発防止策とはならないため誤り。

なお、実施回数については原則として、雇入れ時や配置替えの際及び6月以内ごとに1回実施することとされている¹。

5.有機溶剤を取り扱う社員に対する研修

今回の中毒症状の原因となったトルエンは有機化合物の一つであり、塗料や接着剤の溶剤(有機溶剤)によく用いられていることから²、有機溶媒を取り扱う社員に対する研修を行うことにより再発防止に役立つと考えられる。


参考資料

  1. 厚生労働省.労働安全衛生法に基づく健康診断を実施しましょう~労働者の健康確保のために~.https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11200000-Roudoukijunkyoku/0000103900.pdf.2021年10月29日閲覧.
  2. 東京都福祉保健局「4 トルエンとはどんな物質ですか」より引用.2021年10月29日閲覧.

問題文引用元

  • 厚生労働省. 第107回保健師国家試験問題. https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/dl/tp210416-03a_01.pdf.

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